最強に役に立たないマシンを紹介する無意味な記事です
ちょっと聞いてください！著者のレッドストーンマシンが私の目の前で爆発したんです。そのせいで溶岩にも落下して、何時間も念入りに建築していた作品がパーになってしまいました。日々の作業がサクサク進むように役立つマシンを作ろうと努力しているのですが、作ったマシンが使えなさすぎて作業が無駄になることがあります。しかし、これもひとつの才能なのかもしれません。著者の工学のセンスも捨てたもんじゃないと、気がつきました！そして、著者が作ったマシンを、カッコいい何かに変身させることができました。
最近 Reddit の Minecraft コミュニティが、考えうる限りの、最強の役立たずなマシンを目指してクラフトしているのをご存知ですか？役立たずなマシンといってもただ使えないだけで終わっているわけではありません。厳密に言うと、この役立たずなマシンたちは発動もとのレバーを壊すことが唯一の存在意義なのです。
Minecraft ではハチミツブロックのベルトコンベヤーから魔法の隠しドアまで、何でも作れます。でも、無意味な仕掛けを作ることに執念を燃やす人たちもいます。そんなヒドイ装置の自称一流エキスパートの著者としては、尊敬の念しかないですね！ですので、そんなマシンをなぜ作るのか、どうやって作るのか、ぜひぜひまとめさせてください！
最初にご紹介したいのは、Vampyre 氏の作品です。Reddit の動画で氏の「Perfectly useless（完全な役立たず）」をご覧いただけますが、本マシンは隠しピストンが壁からはい出てきて、発動もとのレバーを壊すという仕組みになっています。
本マシンは、2013 年に制作された Sethbling 氏の「Useless Lever（役立たずのレバー）」にインスパイアされたそうです。しかし、Vampyre 氏はただ再現するだけでは飽き足らなかったようですね。「レバーが壁に隣接していないものを作ることで、自分自身に挑戦したかったんです。というのも、私の作品より先に作られたものは、壁や床・天井から現れる何かがレバーを押し流すような仕掛けになっていたからです」と語っています。
氏の建築物では、隠しピストンが壁から現れて 2 ブロック分の距離にあるレバーに到達したのち、もとの位置に戻ります。とってもシンプルに見えますが、マシン作りにいそしむ皆さんが思うよりずっと複雑なんです。画像をご覧ください。
近ごろ Reddit では役立たずなマシンの波が絶好調なので、こういった作品のバリエーションが流行っているみたいですね。その流れに乗って作品を作り始めた方が IOWZBOI 氏 です。氏はいくつもの役立たずなマシンを作っており、それぞれが別の方法でレバーを破壊します。それも落下するブロックから水流まで、多岐にわたる方法を編み出しました。
ほかに特筆すべきクリエイターは、ちょっと笑えるスタイルを取り入れた方です。Leeuwe 氏のマシンはピストンを使うのではなく、クリーパーを使い、黒い十字の上に押し出して、作動ボタンごと吹っ飛ばす仕掛けになっています。そして、爆発を活かしたもうひとつのマシンが BiC_MC 氏の作品です。爆発にクリーパーは使いませんが、その代わりに TNT 火薬を発射してレバーを吹き飛ばすという仕掛けです。天才ですね！
このマシンをインターホンの代わりに設置するにはどうしたらいいんでしょうか？私がそうしたいのではなく、友だちが…。
コメディチックな作品はさておき、ユーザーの皆さんが役立たずのマシンを作り出す大きな理由は、こういったアイデアを新境地へと導くためです。これにはおおよそふたつの方法があって、ひとつは裏側にある複雑な回路を見せつけること。もうひとつはマシンを停止させるのにピストンをより遠くまで動かすことです。
この両方を、feliser 氏の「The Ultimate in Useless Machine Technology（役立たずマシンの極み）」で見ることができます。本マシンの一部はガラスでできていて、中で部品が連携してピストンを 7 ブロック分動かしているのをのぞき見ることができます。feliser 氏は「私にとって役立たずなマシンの魅力というのは、どこまでこの考え方を推し進めることができるのかというところにあります」と語ってくれました。「現在の形になるまで何度も作品を作り直しました。それから新しい作品を作るときは毎回、ちょっとずつ、より滑稽になるように心がけています」とのことです。
役立たずなマシンを推し進める魅力を誰よりも知っているクリエイターといえば、MrHugster 氏です。この方が手がけた「Useless Box（役立たずの箱）」の特徴はなんといっても 12 個のピストンです。お察しのとおり、本マシンでは 12 個ものピストンがブロックを 12 個分動かし、レバーを破壊したあとにもとの場所に戻ります。このようなマシンを作るのは並大抵ではありませんが、MrHugster 氏はこういう仕掛けを作ってみたい人のために、自身のテクニックを説明してくれました。
本マシンの裏側はこうなっています。まるで動く部品の工場みたいですね！
「最初のステップはとても簡単です。最初のピストンに動力を与えれば、どんなものでも 1 ブロック分前に進むことができます。それから、反復装置を使って、ふたつ目のピストンのテンポを 2 遅らせて作動させます。それから反復装置のテンポも 2 ずつ遅らせ、すべてのピストンを作動させます」。
「ふたつ目のステップは、少し難しいです。というのも、すべてのピストンを正しいタイミングで動作させる必要があり、それを 12 回繰り返さないといけないからです。今回は反復装置のテンポを 1 遅らせてピストンに動力を与えます。このペースで反復装置を 12 回作動させるには、高速のレッドストーンクロックが必要になります」。
MrHugster 氏の説明、理解できましたか？わからなくても大丈夫です！役立たずなマシンのすばらしさは、仕組みを理解しなくても、隠された複雑な仕掛けの良さを鑑賞できることです。それが、この種のマシンへの確かなアプローチです。それでは本記事のステキで無意味なツアーの最終作品をご紹介しましょう。
2018 年、 Mumbo Jumbo 氏は「The MOST COMPLEX USELESS MACHINE in Minecraft（Minecraft でいちばん複雑で役立たずなマシン）」の作成に着手しました。もちろん結果は大成功でしたよ！
基本的な作りは本記事でご紹介したほかのマシンと同じです。レバーを引いてマシンを作動させて、そのレバーを破壊し、それから開始位置に戻るというものです。ですが、Mumbo Jumbo 氏のマシンはレバーを破壊するのに、8 つの方法からひとつをランダムに発動させます。レバーに溶岩が落ちる、水がレバーを流す、金床が落ちてくる、数多くある隠しピストンのひとつが壊す、などなど。本当にバカバカしくて複雑な装置です！（注：ほめ言葉です）
Mumbo Jumbo 氏はなぜこんなマシンを作ったのでしょうか？「役立たずなマシンはレッドストーン作品の中でいちばん好きなシリーズなんです」と彼は語ります。「配線という視点から見てもちゃんと複雑ですし、よくできたときはビックリするくらい満足感を得ることができます。そして、まったくもって無意味なのがいいんですよね。この3つの特性を大好きな作品の中で追い求めることができました（もちろん、無意味であることが、もっとも重要なポイントです！）」。
Mumbo Jumbo 氏、通ですね～！本記事を通して何かを学んでいただけたなら、たとえそれが使えない知識だったとしても価値のないものではないと思います！これらのマシンは役立たずかもしれませんが、上級クラフターになるために必要なことをたくさん教えてくれます。あなたもぜひ役立たずなマシン作りに挑戦してみて、使えなさを追い求める中で新しい独自のスタイルを編み出しましょう！
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