無限に広がる大空

さて、宇宙を舞台にしたこの未来的な作品は、ポーランド人のビルダーである Milosz 氏の創作です。「クリエイティブな作業が大好きなんだ」と Milosz 氏は語ります。「頭の中は面白いアイデアで一杯だから、少しでも時間があれば創作に没頭しちゃうね！」

真面目な学生であり、DJ 志望でもある Milosz 氏は、想像力を表現する手段として Minecraft に惹かれたのだとか。「Minecraft の自由度が大好きなんだ。豊富な資材で建物を作れるから、想像したものを自由に作れるしね」

「それに、何もかもがブロックだから本当に独特な美しい世界観に仕上がる」 いいことを言いますね！この言葉はゲームパッケージの裏に引用すべきですよ！

ところで Milosz 氏は「Minecraft の限界は、空の高さだけだ」と言いますが、本当にそうなのでしょうか？

なぜならば、この宇宙ステーションは限界を全く感じさせないほどの規模で詳細に作り込まれています。未来的で SF 調な作品でありながらも、現実感が漂っていますよね。もしこれが実在する宇宙ステーションのデザインを基に作られていると言われたら、私は絶対に信じてしまいます！それは私が先ほど言ったように、宇宙服すら着ないほうがいいぐらい平凡な地球人だからといった理由からではありません。

この宇宙ステーションは控えめな色で描かれているため、まるで「美しきモノクロの世界」といったような雰囲気を醸し出しています（残念ながら、既に「美しきモノクロの世界」という記事を、私よりも文才のあるライターが投稿済みですが）。

Milosz 氏曰く「このスタイリッシュな外見は、クォーツ、磨かれた安山岩、岩盤、黒いガラス、磨かれた閃緑岩、鉄ブロック、そして水色テラコッタといった、白、黒、灰色のブロックで統一したから達成できたんだ」とのことです。

宇宙船を決まった色のブロックでまとめたことによって、他の色がより強調されています。衛星に描かれた赤いストライプや、宇宙ステーションめがけて一直線に飛んできてる隕石（！）などがいい例です。えっと…防御シールドは搭載されてますよね？ね？

しかし Milosz 氏がこれらのブロックを使用したのは、暗い配色を基調とするためだけの理由ではありませんでした。彼は大規模な建築物であることを考慮して、あえてそういった色を選択しました。「シンプルなテクスチャのブロックが大半だけど、それは巨大な作品を作る際にはその方が映えるからなんだ」とのこと。ご自身で大規模な作品を作ろうと思っている方は、このことを覚えておきましょう！

「それと、海のランタンを使って色と光を足したよ」と、Milosz 氏は「アクアティック アップデート」で追加された新ブロックの賢い使用法を教えてくれました。いっそのこと、次回アップデート時には宇宙ステーションに略奪者たちを追加してみては！？いや、やっぱりそれは止めたほうがいいですね。

Milosz 氏によると、この作品で最も難しかった部分は、1 つの作品としてまとめるために「異なる要素を繋ぎ合わせる」ことだったそうです。しかし、その難しい要素を実現できたことこそ、このマップ最大の魅力の 1 つであるので、誇りに思っていいと思います！これは実に論理的に設計された宇宙船のように見えるので、宇宙飛行士、もしくは思いっきり場違いな略奪者たちが、この機能的な施設に乗って銀河を航行してる姿が想像できますね。

さて、こんなにも素晴らしく壮大な施設を設計できる Milosz 氏ですが、ご自身が宇宙に行くことについてはどう思っているのでしょうか？はたして興味は？（ Mojang の弁護士たちに「宇宙旅行費は絶対に出しません」と注釈を書くように命じられました。なんてつまんない連中なんでしょうか！）