特集「ファントムの皮膜」

ひょんな理由で、もしファントムの皮膜が欲しくなったら手に入れるには二つの手段があります。一つはファントムを倒すことですが、どのファントムも必ずしもドロップするとは限りません。可哀想なモンスターの皮膜を剣で引き裂かぬよう注意が必要です。もう一つの手段は、猫を飼うことです。ファントムたちは猫が苦手で近づくことは滅多にありませんが、ごく稀に、近づいてしまったファントムを猫が捕まえてくれることがあります。そして飼い主へのプレゼントとして、皮膜を持って帰ります。

というわけで、ファントムの皮膜でいっぱいのチェストができましたが、これで何をするかって？そうですね、醸造台で奇妙なポーションと組み合わせれば低速落下のポーションができますし、金床で損傷したエリトラを修理することもできます。どちらでも落下ダメージを防ぐことができますね。空を飛ぶモンスターがドロップするアイテムに相応しいと思いませんか？

現実世界においてファントムの皮膜に最も似ているものはおそらく、コウモリの翼です。コウモリの翼は、身体と腕の間に備えている「飛膜」という薄い膜で形成されています。この薄い膜のおかげで、コウモリは唯一飛ぶことのできる哺乳類になっています。

おそらく暇で仕方なかった科学者たちは「飛膜」の各部分に名前をつけました：「前膜（ぜんまく）」は首から一本目の指にかけて、翼の先端まで覆う部分です。「指間膜（しかんまく）」は文字通り指の間の部分で、「体側膜（たいそくまく）」は最後の指と脚の間の部分になります。そして「腿間膜（たいかんまく）」は二本の後ろ脚をつなぐ部分であり、ちょっと特別らしいです。実は、コウモリが空中で自由自在に動けるのはこの腿間膜のおかげだそうです。飛んでいる時は鳥よりも優れた機動性をもっているとも言われています。

膜を持つ現実の世界の動物はコウモリだけではありません。滑空する哺乳類、空飛ぶトカゲやカエルも持っています。鳥や恐竜でさえ持っていますね。というか、持っていましたね。

しかし、Minecraft の世界ではファントムのみが膜を持っています。なので、見つけたものは大切にして、この不気味な自然の驚異をご堪能あれ、子猫ちゃん！