成長には痛みが伴うものだ
春。太陽が再び輝き、冷え切った大地を照らし出す。コウモリや熊、リスなどがまばたきをしながら冬眠から目を覚ます。低木や立ち木の枝からは花が咲き、農家は次の収穫に向けて作物を植える…
作物は『Minecraft』の中で最も古い要素のひとつで、2010年2月（開発のIndev時代）に追加されました。作物を植えるには、今週の特集アイテムである「種」が必要です。Minecraftには「小麦」「スイカ」「カボチャ」「ビートルート」の4種類の種が用意されています。他にもネザーウォートやニンジン、ジャガイモ、コーラスの花、カカオ豆、さらにはキノコも種として考えてもいいかもしれませんね。なんせ、どれも何かが育つことには変わりはないですから。
『Minecraft』に登場する種はどれも大体同じように成長します。くわで草が生えている場所を耕し、農地にして、日当たりが良く、水が行き届いていることを確認したら、右クリックで種を植えます。植物は段階を踏んで成長していきますが、骨粉を使って成長を早めることもできます。そして最終的には右クリックで収穫できるようになります。
種は作物を収穫すると手に入ることもあるため（収穫した作物をクラフト グリッドに入れないと種を取り出せない場合も）、農場を維持するのはさほど困難ではありません。でも最初にどうやって植物を手に入れればいいのかって？村から拝借してもいいし（思いやりを忘れずに。作物をとったら植えなおしてあげましょう）、チェストから見つかることもあるし、取引で手に入れることもできます。カボチャとスイカなら野生で育っていることもありますよ。
Image Credit: Alexander Klepnev // CC BY 4.0
『Minecraft』に登場する種の種類は多くはありませんが、現実世界では膨大な量のあらゆる形状や大きさの種が存在しています。最も小さな種は熱帯の特定のオーキッドから作られる種で、ちりのように空気中に浮いており、肉眼では視認できません。逆に最大のものは通称「ココナッツ」（ヤシの実）と呼ばれるオオミヤシの種で、これは長さ30センチ、重さ18キロにものぼる巨大な種であり、その希少性から原産地のセーシェルでは保護種となっています。
皆さんは日常生活で種について考えることはあまりないでしょうが、種は人類の存続に必要不可欠なものです。農業の発達のおかけで人間は狩猟社会から離れて文明を築くことができ、種と農業の存在がなければ食べる物もなかったはずです。我々が肉として食べる動物も種を食料の源として生きています。地球上には食べられる植物が約20万種類存在するらしいですが、人類が食してるのはわずか200種類程度です（好き嫌いが極端なのですかね？）。そして我々が摂取してるカロリーの半分はトウモロコシ、米、小麦の3種類の作物からなっています。
Image Credit: Miksu // CC BY-SA 3.0
これらの作物がなければ我々は滅んでしまうでしょう。それを危惧しているため、世界には重要な作物のサンプルが厳重に貯蔵されている場所がいくつも存在しています。たとえ特定の植物に病害が発生して作物の生産が不可能になっても、「種子銀行」があれば文字通りやり直すことができて、人類を救うことができるのです。
最も重要な種子銀行は北極近くにある極寒の島、スヴァールバル諸島の永久凍土層の地下深くに埋められています。そこには世界中から集めた種子の予備が危機に備えて、約100万種用意されています。つまりはバックアップのバックアップといったところですね。
しかし、バックアップを使わずに済むといいですよね！それでは良い週末を！
この記事を共有する