ピグリンをご紹介

異次元にある暗黒界 (ネザー) には、見たこともないようなブロックが眠っているだけでなく、珍しい生き物がウヨウヨしています。アップデートされたネザーはまさに資源の宝庫ですが、プレイヤーのみなさんを常にイライラさせる厄介なモブの宝庫でもあるのです。これはガストやウィザー スケルトン、ブレイズの話をしているわけではありまえんよ。今回取り上げるのは、新たなに登場したネザーの意地悪な隣人、ピグリンです。

感じ悪くブヒブヒ鳴く彼らは果たして何者なのでしょうか。ネザーでの役割は？そして一体誰が、貴重な金を奪い合う相手をゲームに追加することを良しとしたのでしょう！？

Minecraft の開発者で栄えあるピグリン研究者、Henrik Kniberg 氏に話を聞きました。「ピグリンを追加したのは、ネザーにもっと活気を与えたかったからです。あと新しい文化やユーモアもね。ネザーに慣れていない人は、注意を怠るとピグリンに打ち負かされるかもしれません」。

 (しかも金の剣やクロスボウで武装した) 怒りやすい隣人の相手は簡単ではありません。でもピグリンの予測不能な行動や激しい執着心にひるまないでください。もちろん、ピグリンはオーバーワールドの村人ほど礼儀正しくもなければ、あなたのお世辞に惑わされることもありません。ですが彼らにも弱点はあります。そう、金です。

「金を身に着けていれば、ピグリンに攻撃されることはありません。それに、金の延べ棒を渡せば物々交換もできます」とHenrik 氏は語ります。「ただ注意しなければならないのは、金を採掘しているところをピグリンに見られたら攻撃対象になるということです。ピグリンからすれば、金はすべて彼らの物なので、ネザーで金を採掘する際は慎重に！」。

ピグリンの金に対する執着は、彼らが持つユニークな特性の 1 つにすぎません。他にもホグリンを狩ったり、ウィザー スケルトンと戦ったり、なぜかソウルファイアを怖がったりします。こうした特徴は、ネザーの他の住民たちと化学反応を起こし、変な生き物との急な出会いにつながります。

「試験的にピグリンを動かしてシナリオに沿った彼らの行動を確認していたとき、笑い転げてイスから落ちそうになったことが何度かありました (チームメンバーにさまざまな目撃者がいます)。例えばピグリンに追われているとき、ピグリンを惑わすために金の延べ棒を投げて逃げようとしたら、すぐホグリンに襲われたり。そのあとピグリンがホグリンを襲い出したから助かったかと思ったら、次の瞬間に何かが起きて、ピグリンが再び自分を狙うという。こうした予想もつかない展開は本当に面白いですね」

他の重要な仕組みと言えば、物々交換です。この新しい交換システムによって、プレイヤーは金と引き換えに泣く黒曜石やソウルスピードのブーツといった貴重なアイテムを手に入れることができます。このシステムは村人との取引と比較すると、非常に単純です。取引画面はなく、金の延べ棒を近くにいるピグリンに投げるだけです。するとそのピグリンが持つアイテムを 1 つ投げ返してくれるのです。

うれしいことに、ピグリンがくれるアイテムの中にはかなりのお宝もあります。開発チームは物々交換をプログラミングする際、ちょっとした戦略を立てて様々な報酬が出るようにしました。それでもバランスよくいい報酬を出すのは至難の業です。開発チームはコミュニティからのフィードバックを頼りに、研究を重ねました。

Henrik 氏は開発当時をこう振り返ります。「フィードバックはかなりの数に上りました。物々交換の報酬について議論するための YouTube 動画まで複数登場し、どこもコメントが殺到していました。その多くは興味深いもので、役に立ちましたよ。読んでいると、この仕組みのプログラムを考えているのは僕たちだけじゃないという気分になりました。何千、何万というプレイヤーが共同設計者なんだなと。」

そろそろピグリンに会いたくなりましたか？ナイスタイミングです！ネザー アップデートは先週リリースされたばかりですので。ピグリンを仲間にするか、彼らの砦を制圧するかはあなた次第。どちらにせよ、ネザーへはたくさんの金を持っていくのをお忘れなく！