Caves & Cliffs (洞窟と崖) アップデート 第 2 弾が 12 月 1 日 (日本時間) に正式リリースされ、Bedrock 版の各プラットフォームからダウンロードできるようになりました。このアップデートは、開発チームの長年の努力と、コミュニティのみなさんのマインクラフトに対する果てなき情熱の結果といえるでしょう。史上最大級ともいえる今回のアップデートは、既に Bedrock 版の全プラットフォームで利用可能です。新しくなったすばらしい世界をさらに楽しんでいただけるよう、アップデート内容をご紹介したいと思います。
- ワールドの高さと深さを拡張し、探検できるエリアが縦に 50% 広くなりました
- 既存のワールドの地下に探検できる洞窟が生成されるようになりました
- Lush Caves (繁茂した洞窟) や Jagged Peaks (尖った山頂) といった新バイオームを追加しました
- バイオーム、洞窟、鉱石の生成が大幅に改善されました
- プレイしながら楽しめる曲がいくつか追加されました
- 70 以上のバグ、トラブル、パリティを修正しました
上記は、あくまでハイライトになります。 すべての変更点については以下をご確認ください。
※Java 版の変更点はこちら
新要素
拡張されたワールドの高さと深さ
- 新しく生成されるワールドでも、既存のワールドでも、高さと深さは y320 から y-64 までに広がりましたので、今までよりも多くの空間で建築や探検ができるようになりました
ワールドの融合
- プレイヤーは既存のワールドをアップデートすることで、ワールドの新たな高さ制限と生成システムを楽しめるようになりました。詳しくは World Upgrading FAQ (英語) をご覧ください
- 保存されたチャンクの y0 以下の岩盤はディープスレートに置き換えられ、その下に新たな洞窟が生成されるようになりました
- 新規・既存のチャンクの境界線上に生成されるバイオーム・地形は違和感なく融合され、チャンクとチャンクの間の粗さがなくなりました
地形・山岳の新しい生成システム
- 地形の形状と標高はバイオームごとに制限されることはなくなり、新たなバイオーム配置が可能になりました。例えば丘の上に砂漠が生成されることが可能になりました
- 山岳は今までよりも標高が高くなり、最大でブロック 256 個分の高さまで生成されます
新しいバイオーム、3D バイオーム生成、バイオーム分布
- 3D バイオームを追加しました。これにより、洞窟バイオームは地上にあるバイオームの直下に生成されるようになりました
- Jagged Peaks (尖った山頂)、Meadows (草地)、Lush Caves (繁茂した洞窟)、Dripstone Caves (鍾乳洞) といった新たな洞窟と山岳バイオームを追加しました
新たな洞窟生成システム
- Noise Cave (ノイズ洞窟) を追加しました。ノイズ洞窟の主なタイプは、Cheese Cave (チーズ洞窟)、広いトンネル状の Spaghetti Cave (スパゲッティ洞窟)、そして狭く曲がりくねっている Noodle Cave (ヌードル洞窟)です
- 帯水層を追加しました。これにより、浸水した洞窟や地下湖などが生成されるようになりました
鉱石分布と大きな鉱脈
- 大きな鉱脈を追加しました。洞窟内にある大きな鉱脈は、地下で見つけられる鉱石のクラスターよりも、多くの鉱石が含まれています
- 新たなワールドの標高に合わせて、鉱石分布を調整しました
モブのスポーン
- モンスターは完全な暗闇の中でしかスポーンしなくなりました。洞窟などの暗い場所でのモンスターのスポーンを防ぎたいというプレイヤーは、光源を置いておくと良いです
新しい曲
- Lena Raine と Kumi Tanioka による新しい曲を追加しました
- Lena Raine による新たなレコード「Otherside」を追加しました。要塞のチェストでは稀に、そしてダンジョンのチェストではさらに稀に見つけられます
- モバイル端末で遊んでいるプレイヤーは、新しい曲を聞くにはマーケットプレイスから無料でダウンロードできる「Minecraft Original Music Pack」の最新版が必要です
新たな実績やトロフィー
- Caves & Cliffs (洞窟と崖) - ワールドの最高地点から最低地点まで落下して生き延びると達成
- Feels Like Home (くつろぎ) - オーバーワールドでストライダーに乗って、長時間溶岩の上を進むと達成
- Sound of Music (サウンド・オブ・ミュージック) - Meadows (草地) バイオームでジュークボックスを使うと達成
- Star Trader (スター トレーダー) - ワールドの最高地点で村人と取引をすると達成
「Minecraft Caves & Cliffs (洞窟と崖) アップデート 第2弾」に追加された新要素の詳細に関しては、FAQ article (英語) をご覧ください!
変更点
VANILLA EXPERIMENTS(バニラ実験)
- 2022 年に予定されている The Wild Update (ワイルド アップデート)に登場するブロックやアイテムをいくつか含むVanilla Experiments(バニラ実験)の実験的トグルを追加
- ヤギの角
- Sculk (スカルク)
- Sculk Vein (スカルク ヴェイン)
- Sculk Catalyst (スカルク カタリスト)
- Sculk Shrieker (スカルク シュリーカー)
- Sculk Sensor (スカルク センサー)
- 実験的トグルを有効にする前に、必ずワールドのバックアップを行って下さい。実験的トグルを有効にする方法に関しては、最新の FAQ (英語) をご覧ください
「OLD」のワールドタイプ
- ワールド新規作成画面から「Old」のワールドタイプを削除しました
- 古いワールドを BaseGameVersion 1.17.40 にロックしました
- 既存の古いワールドはプレイ可能ですが、1.18 の新要素にアップデートされることはありません
- 古いワールドの変更点に関しては、FAQ 記事 (英語) をご覧ください
メニューの背景
- オーバーワールドの美しい崖を映し出すパノラマをメインメニューの背景として追加しました
ANDROID 外部ストレージ
- 外部ストレージを使用しているプレイヤーは、Google が必要とするストレージ変更により、起動時に新たな場所へと移行されます。もし移行が失敗したとしても、移行結果画面のウィンドウを閉じることでプレイできます。
- Google の新しい API 要件に備えて外部ストレージが新たな場所に移行されますので、データを残すためのボックスにチェックを入れない限り、Minecraft をアンインストールしてしまうとデータが失われてしまいます。Minecraft を再インストールする際にワールドを保持したい場合は、ボックスにチェックを入れることをお勧めします
- ストレージの変更に関するさらに詳しい情報は、FAQ 記事 (英語) をご覧ください
既知の問題
- 今回のリリースでのワールド生成は「Creation of Custom Biomes」の実験的トグルとは互換性がありません。カスタムバイオーム生成のワールドが不安定になる可能性があり、カスタムバイオームはワールドの保存されているエリアでしか存在しないことが予想されます
- 今回のリリースでワールド生成システムが完全に変更されているため、古いシード値で 1.18 をプレイすると、プレイヤーは従来と同じ位置にスポーンされません。もしコンテンツのクリエイターで、ゲームの古いバージョンにロックしている場合は、シード値は 1.18 以前のワールドと同様のワールドを生成します。
修正点
パフォーマンス・安定性
- ゲームプレイ中に発生する可能性のあった不具合をいくつか修正
- 特定のワールドチャンクを読み込む際に発生する可能性のあった不具合を修正しました(MCPE-138139)
- 手なづけたペットと共にポータルを通過するときに発生する可能性のあった不具合を修正しました(MCPE-129738)
- ワールド生成時に、オーバーワールドにツタを配置する時間を最適化しました
一般
- ワールド設定に無かった Always Day (常に昼) オプションを追加しました(MCPE-137790)
- 推奨されているよりも高いレンダリング距離を設定しているプレイヤーに、推奨値に変更するよう促すメッセージが表示されるようになりました
- パフォーマンス向上のため、レンダリング距離のデフォルトと最大値の設定をアップデートし、ビデオ設定のスライダーを改善しました
- プレイ中にサインインしようとすると、メインメニューに戻されることを警告するメッセージを追加しました
- Realm のアップロード・ダウンロードの時間制限を 15 分に延長しました
ゲームプレイ
- ポータルが移動した際に位置がアップデートされないバグを修正しました(MCPE-28765)
- 襲撃に勝ったときに、敵を倒したプレイヤー全員に Hero of the Village (村の英雄) エフェクトが適用されるようになり、村の外に出ても効果が残るようになりました (MCPE-53384)
- 地面が透き通って見えてしまうバグを修正しました
- エリトラで滑空してもヒットボックスがリセットされないバグを修正しました(MCPE-109925)
- 壁にぶつかってダメージを受けると、エリトラでの飛行がキャンセルされてしまうバグを修正しました(MCPE-54031)
モブ
- モブがトラップドアを通過できるようになりました
- チャンクからモブやエンティティが消えてしまうバグを修正しました(MCPE-144208)
- モブがたき火の中を歩いてしまうバグを修正しました(MCPE-142054)
- ウーパールーパーが浮遊しているときのアニメーションを修正しました (MCPE-131322)
- スイート ベリーの低木がキツネを除くモブにダメージを与えるようになりました(MCPE-56142, MCPE-140012)
- モブがスイート ベリーの低木を通過しようとしなくなりました
- ラマを手なづけると、乗ったときの位置が変更しなくなりました(MCPE-143006)
- 襲撃が終了した後にプレイヤーが離れすぎると、襲撃モブがデスポーンするようになりました
- ヴィンディケーターが略奪隊として自然とスポーンしなくなりました
- 雷の影を無くしました(MCPE-140689)
- 魚がウーパールーパーを避けるようになりました
- マグマ キューブがアイアン ゴーレムに対して攻撃的になり、スライムはスノー ゴーレムに対して攻撃的ではなくなりました(MCPE-51162)
- ファントムが山岳地帯を移動中にひっかかってしまっても、再び飛べるようになりました(MCPE-119773)
- 数年前から存在するワールドにいる村人は、時間がマイナスになっても、寝たり・仕事をしたりと、彼らのスケジュール通りに行動するようになりました(MCPE-98361)
- Minecraft: Education Edition のNPCが村人のような声を出さなくなりました(MCPE-141856)
ブロック
- ゲームルール「doFireTick」が無効になっている状態で火の下にあるブロックを壊しても、見えない火ブロックが作られないようになりました(MCPE-101371)
- 「置く」ボタンを押し続ければ、水、溶岩、粉雪を連続で配置することが再びできるようになりました(MCPE-139671)
- 光ブロックは、サポートを必要とするブロック(ベッドや絵画など)をサポートしなくなりました(MCPE-144311)
- 光ブロックが、TNT やクリーパーの爆発に耐えられるようになりました(MCM-1417)
- すべての地上の植生を菌糸の上に配置できるようになりました(MCPE-125928)
- 小さなドリップリーフを持っている状態で浅い水域のほうを向くと明るくなってしまうバグを修正しました(MCPE-123373)
- 背の高い花を、上半分に水を配置して壊しても、アイテムをひとつのみドロップするようになりました(MCPE-142799)
- たき火がピストンや爆発によって破壊されても、炭を 1 つしかドロップしないバグを修正して、2 つドロップするようにしました(MCPE-139467)
- ストーンカッターを使えば、銅ブロックを 4 つの切り込み入りの銅に変換できます(MCPE-144067)
- 銅鉱石が 2 ~ 5 個の銅の原石アイテムをドロップするようになりました。以前は 2 ~ 3 個しかドロップしませんでした (MCPE-144071)
- ゆがんだニリウムに骨粉を使用すると、ネザースプラウトが再生されるようになりました(MCPE-139672)
- 雪草ブロックを含む全種類の雪ブロックの色を似たものに統一しました(MCPE-57022)
- 葉ブロックがボタンなどのハーフブロックに囲まれていても透明にならないバグを修正(MCPE-139213, MCPE-53731)
- 葉ブロックの下に配置されたブロックの背面カリングと X 線効果を修正しました
アイテム
- 着火済み TNT、残留ポーション、スプラッシュ ポーション、エンチャントのビンの、プレイヤーから離れている場合の動きをより滑らかにしました(MCPE-101102)
- ろうそく、ろうそくケーキ、たき火、発動したネザーポータル、または他の着火されているブロックにファイヤー チャージを使用しても消費されなくなりました
- Education Edition の複数のアイテムに 「craftingScreen.tab.none」のツールチップが表示されなくなりました(MCPE-102444)
- エンダーパールが森の洋館内のチェストでケミカルライトとして生成できなくなりました(MCPE-137440)
アクセシビリティ
- 「Controller lost connection」のプロンプトにスクリーンリーダーを追加しました
グラフィックス
- くりぬいたカボチャのエンチャントの輝きがスロット全体ではなく、アイテムにのみ影響するようになりました
- 古いワールドで、トロッコに乗っている状態で見上げると、トロッコの内部が表示されてしまい、視界が遮られるバグを修正しました
- アイテムのレンダリングをアップデートして、エンチャントがネザーで透明になってしまうバグを修正しました(MCPE-116880)
- 植木鉢から植物を取ると、植物がレンダリングされたままになってしまう視覚的な不具合を修正しました(MCPE-143661)
- 水滴がスプラッシュ エフェクトを持つようになりました
- 盾で身を守る時のアニメーションが滑らかになりました (MCPE-125951)
インターフェイス
- Java 版でのマルチプレイ中にベッドに横たわっている時のパリティを修正しました。何名のプレイヤーがベッドに横たわっているか、お知らせするメッセージが表示されるようになりました
- 新たなワールドを保存する際に容量が不足している場合の Out of storage(空き容量が足りません)メッセージを、より詳しい内容のものに変更しました
- Java 版に合わせて、襲撃のボスの HP ゲージを紫色から赤色に変更しました(MCPE-46047)
- 襲撃に参加している敵がダメージを受けるたびに、襲撃ボスの HP ゲージが減少するようになりました
- ストラクチャー ブロックのセーブとロードが、プレイヤーのいる次元の高さ制限内に行われるようになりました(MCPE-122643)
- 新しいワールドで行われた設定変更は、そのワールドを新しいRealm で作成する際にすべて引き継がれるようになりました
- ユーザーインターフェース内の「level」表記を一部、より正確な「world」に変更しました
- インターネットに接続していない場合やセッションの開始に失敗した場合に、ストアをアップデートすることを促すメッセージが表示されなくなりました
- Microsoft アカウントの設定でマルチプレイをブロックしている場合に表示されるプレイ画面のエラーメッセージを改善しました
- 存在しないコンテンツを検索しても、結果が 1 件表示されてしまう不具合を修正しました
- 4 : 3 のスクリーンにおいて、マーケットプレイスのお得な情報の文言に重なりが発生してしまう不具合を修正しました
- テキスト内のアイコンのレンダリングを修正し、色ずれが発生しないようにしました
技術的なアップデート
アップデートされたアドオン・テンプレートパック
- 新しいリソース、ビヘイビア、資料を含むアドオン・テンプレートの最新版は、aka.ms/MCAddOnPacks からダウンロードできます
修正
- サーバーとクライアントのランタイムブロック ID が異なると、プレイヤーが切断されるバグを修正しました
- JSON ファイルでバニラモブをレンダリングしようとすると、そのモブが導入されたバージョンよりも前のベースゲームバージョンでレンダリングするとエラーが発生してしまうバグを修正しました
- 大抵のコンテンツエラーや警告文は、ワールドごとに一度だけ表示されるようになりました(MCPE-135153)
- 動かないモブに対する「RangedAttackGoal」のパフォーマンスを最適化しました
- JSON で指定されていないモブのデフォルトの召喚性を修正しました(MCM-1390)
- アニメーションコントローラーのバージョン 1.8.0 のマーケットプレイスのワールドで、誤ったスキーマが使用されていた問題を修正
- ファンクション内の「/execute」をトリガーとしたファンクションコールの順序に一貫性を持たせました(MCPE-111849)
コマンド
- 「/clone」コマンドをアップデートして、ソースのオーバーラップと、デスティネーション領域が各軸において 1 ブロックのオーバーラップを許していないかを確認できるようにしました。これは force clone オプションで無効にすることも可能です
- スポーンルートのオーバーロードが可能な「/loot」コマンドを追加しました
ゲームテスト フレームワーク
- 新規アイテム API アップデート: ItemStack
- ItemStack 上のスクリプト可能な ItemComponents をアクセスするためのインターフェイスを公開しました
※これらのアイテムコンポーネントは「Holiday Creator Features」実験のカスタムアイテムとしか連動しません。 - hasComponent(componentId: string) - ItemStack にコンポーネント[componentId] が付属していると true
- getComponent(componentId: string) – ItemStack に付属しているコンポーネントにハンドルを戻す。もし、コンポーネントが存在しない場合や、コンポーネントがスクリプト上で公開されていない場合は、未定義のハンドルとなります
- getComponents() – ItemStack に付属している全てのスクリプトが有効になっているコンポーネントを戻す
- ItemStack 上のスクリプト可能な ItemComponents をアクセスするためのインターフェイスを公開しました
- スクリプトが有効なアイテムのコンポーネント
- minecraft:food
- 読み取り専用プロパティ nutrition - プレイヤーが食べることで獲得する栄養量を示す数値
- 読み取り専用プロパティ saturationModifier – 食べたときに発生する彩度バフを適用するための彩度モディファイヤーの数値
- 読み取り専用プロパティ canAlwaysEat – true の場合、プレイヤーはいつでもこのアイテムを食べることができる(空腹ではなくても)
- 読み取り専用プロパティ usingConvertsTo – 食べたときに変換されるアイテムのストリング名。空欄の場合、アイテムは何にも変換されません
- minecraft:durability
- 読み取り専用プロパティ maxDurability – アイテムが壊れるまでに受けられるダメージ量
- 読み取り専用プロパティ damageRange - アイテムの耐久性が失われる可能性を示す NumberRange
- Property damage – ItemStack に現在のダメージ量を取得・設定する
- getDamageChance(unbreaking: number = 0) - 耐久力パラメータが与えられた場合に、アイテムが damageRange プロパティを使用して、受けるダメージ量の最大確率を取得します。なお、耐久力パラメータは 0 以上である必要があります。
- minecraft:food
- TickEvent に、最後のレベルティックからの時間を秒単位で表す deltaTime の読み取り専用のプロパティを追加しました
MOLANG
- min_engine_version が 1.17.40 以上の場合に、Molang の表現に発射のみを行うトークンがないコンテンツエラーを修正しました
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